【MTG】プレイングについて考える-2【思考整理的な】
2013年6月21日 ゲーム コメント (1)と、言う事で第2回目です。
正直、MOがメンテだったので暇つぶしで書いたのですが、思ってたより好評で、ビックリしています。
DNでは構築についての考察(自作、他作含む)は多々見受けられるのですが、プレイングについての考察ポストは少なく感じていたので、自分で書いてみようと思い立った次第です。
最後まで(何処が最後なのかは不明ではあるが)
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本題に入る前に若干の駄文です。
本題だけで結構な方は次線まで読み飛ばしていって下さい。
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*何故プレイングについて考えるのか
近年のMTGでは、プレイングではどうしようも無いゲーム展開が多くなっています。
ナヤブリッツの《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary(GTC)》連打や、呪禁バントの《アヴァシンの巡礼者/Avacyn’s Pilgrim(ISD)》→《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(ISD)》→《幽体の飛行/Spectral Flight(ISD)》などですね。
《忌まわしい回収/Grisly Salvage(RTR)》で《静穏の天使/Angel of Serenity(RTR)》と《堀葬の儀式/Unburial Rites(ISD)》が捲れちゃったーとかもあります。
そういう、プレイングが介在しないゲーム展開があるのも事実ですが、プレイングがゲームの勝敗に影響を与えるゲームがあるのも事実です。
よく、プロプレイヤーや、MTGに習熟しているプレイヤー達で『構築7割、プレイング3割』(人によってはもう少し割合が構築によってる時もあります。)
と言われる方もいます。
これらは、確かに正しい意見だと思いますが、これらを私たちのようなイチ草の根プレイヤー、カジュアルプレイヤーが真に受けるのはかなり危険です。
なぜかというと、これらは『プレイングにこれといったミスが無く、常に適切なプレイが行われる』事を前提に言われているからです。
これらをプレイングが未熟なプレイヤーが真に受けて、
・『3Tも土地3で詰まって負けた。これはしょうがない。』
→事故の中でもちゃんと正しい判断が出来ていたのか。次のドローが土地だった場合、土地ではなかった場合でのリスクリテイクを天秤に掛けて適切なプレイングが行われていたか。
・『相性が悪いデッキを踏んだ。次からはサイドしっかり取ってこよう。』
→本当にデッキ構築の段階で勝てないマッチアップだったのか。細い勝ち筋を辿る努力をしたか。手なりで行ったプレイは本当に無かったのか。
というようなことを考えずに放棄していると、いくら経っても上手いプレイヤーにはなれませんね。
このポストは、1T1T全ての行動を理由付けで説明出来ないプレイヤー≒初心者~中級者をターゲットに書いています。
※注意 また、このポストで行われるプレイングについて、全てが間違いなく正しいわけではなく、あくまで私個人の考えです。
前回のポストを例に出しますと《ボーラスの占い師/Augur of Bolas(M13)》で《灼熱の槍/Searing Spear(M13)》を手札に加えたのですが、相手が1マナ粋のクリーチャー連打や、《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary(GTC)》連打で急激に盤面を横に広げて来た場合、4T目に2アクション取れない可能性があるスペルをハンドに加えることは、裏目になる可能性があります。
このポストでは『プレイングについて考える』ことが如何に重要かを感じ取って頂ければ幸いです。
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ということで、本題です。
現在の盤面、ハンド、自分のデッキの構成等は前回のポストを参照して下さい。
(http://serraavatar2020.diarynote.jp/201306200130163350/)
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<相手2T>
ドロー( 《不明》 )
《踏み鳴らされる地/Stomping Ground(GTC)》アンタップイン 【18→16】
《流城の貴族/Stromkirk Noble(ISD)》でアタック
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*このアタックから相手のハンドを読み取る
相手は《ボーラスの占い師/Augur of Bolas(M13)》【1/3】を前に、《流城の貴族/Stromkirk Noble(ISD)》【1/1】でアタックして来ました。
相手のアタッククリーチャーが解鎖している《ラクドスの哄笑者/Rakdos Cackler(RTR)》などであれば話は別ですが、このまま何も無く占い師がブロックに入ったら一方的に討ち取られてしまう為、《流城の貴族/Stromkirk Noble(ISD)》でのアタックには何か意図があります。
相手のハンドにはブロックして来た《ボーラスの占い師/Augur of Bolas(M13)》をコンバットで一方的に討ち取れるカードがハンドにあります。
※これは所謂『ブラフアタック』ではありません。何故かというと、こちら側のブロッククリーチャー《ボーラスの占い師/Augur of Bolas(M13)》は場に出たときにスペルをハンドに加えて、アドバンテージを得ています。
そのような一仕事終えたカードが《流城の貴族/Stromkirk Noble(ISD)》のアタックに対してブロックに回らないと相手も考えないからです。
相手の赤単t緑が一般的なリストであれば、そのカードは《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager(GTC)》で間違いないでしょう。
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*このアタックから相手のハンドを読み取る2
では、なぜ相手はアグロデッキであればクリーチャーを展開したい2T目に、《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager(GTC)》を用いて、《ボーラスの占い師/Augur of Bolas(M13)》というブロッカーを排除したいのでしょうか。
不確定要素が多い為、イメージになってしまいますが、色々と考えて見ましょう。
・《ボーラスの占い師/Augur of Bolas(M13)》が盤面に存在するとダメージを通し辛いハンド
もう一枚の《流城の貴族/Stromkirk Noble(ISD)》や、《稲妻のやっかいもの/Lightning Mauler(AVR)》などのように、1/3クリーチャーを前に足踏みしてしまうクリーチャーをハンドに抱えている可能性があります。
特に前記のようなパッケージで持っている場合は2T目に展開せずとも、3T目に2体展開でもクロックが変わらないので、
2T目に《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager(GTC)》で《ボーラスの占い師/Augur of Bolas(M13)》を突破→3T目に展開アタック というゲームプランなのかもしれません。
(こちらのハンドにある《灼熱の槍/Searing Spear(M13)》を相手は知っていますが、3T目の《稲妻のやっかいもの/Lightning Mauler(AVR)》に使ってくれたら、4T目の展開が阻害されないと考えているのであれば、正しいゲームプランとも言えます。)
・2T目に展開しなくて良いカードを持っている、もしくは展開出来ない。
前述と被ってしまいますが、《火打ち蹄の猪/Flinthoof Boar(M13)》などのカードであれば3T目に展開→速攻 でも阻害なくクロックを刻めます。
《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary(GTC)》+《稲妻のやっかいもの/Lightning Mauler(AVR)》でもそうですね。
展開出来ない。 は相手がアグロデッキでオープンハンドをkpしている以上、なかなかに考え辛いです。(相手が《地獄乗り/Hellrider(DKA)》2枚のような重たいハンドをキープしている可能性はありますが、後述で書いてありますが、相手はハンドの土地の枚数が少ない可能性が高いです。なので展開出来ない。は少し無視します。)
より深く考えて見ましょう。
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*なぜ《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager(GTC)》で《ボーラスの占い師/Augur of Bolas(M13)》を排除しようとしているのか。
・他の手段は無かったのか。
例えば《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary(GTC)》+《灼熱の槍/Searing Spear(M13)》のようなテンポを阻害せずに《ボーラスの占い師/Augur of Bolas(M13)》を除去出来るようなハンドであれば、相手はそのように動いているでしょう。おそらくそのパッケージはありません。
・他の選択肢と比べる
しかしながら、《灼熱の槍/Searing Spear(M13)》を単体で持っている可能性は、あります。
なぜなら相手はこちらが《灼熱の槍/Searing Spear(M13)》(ややこしい)をハンドに加えていることを知っています。
《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager(GTC)》のブラッドラッシュを《灼熱の槍/Searing Spear(M13)》で対処されることは相手も避けたいところなので、相手がフルタップのうちに《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager(GTC)》を処理しておきたいのかも知れません。
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*公開情報から相手のゲームプランを掘り下げる。
では、公開情報を交えてもう少しこのアタックを考えて見ましょう。
現在の公開情報は
・相手の盤面の《踏み鳴らされる地/Stomping Ground(GTC)》2枚
・アタック状態の《流城の貴族/Stromkirk Noble(ISD)》
・自分の場の寝てる土地2枚
・《ボーラスの占い師/Augur of Bolas(M13)》
・《ボーラスの占い師/Augur of Bolas(M13)》で公開した《灼熱の槍/Searing Spear(M13)》
・(ほぼ間違いなく持っているであろう)《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager(GTC)》
です。
ここで一つの疑問を持ちます。
《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager(GTC)》は自分がハンドに加えた《灼熱の槍/Searing Spear(M13)》では除去できません。
公開情報だけ見れば、《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager(GTC)》はブラッドラッシュで消費するより、素出しされたほうがこちらはきつい可能性が高いです。
なぜ、相手は《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager(GTC)》を展開するようにハンドに残さないのでしょうか。
これは公開情報の
・相手の盤面の《踏み鳴らされる地/Stomping Ground(GTC)》2枚
から読み取れるように相手のハンドに《山》及び《根縛りの岩山/Rootbound Crag(M13)》が無い≒後続の土地が現在ハンドに無い(もちろんギルランが更にハンドにあることは考えられますが)ので、《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager(GTC)》を素出しすることを具体的なゲームプランとして考えられないハンドの可能性が高いからです。
複数枚持っていて、片方はスクリューしてしまう可能性があるからここで使っておいて、片方はここからのドローで土地が伸びた時の為に持っておく、みたいにリスクを分散している可能性もあります。
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色々と長々と書きましたが、纏めると
*相手は《ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager(GTC)》を持っている。(複数枚持ってる可能性あり)
*土地が詰まっている可能性が高い。
*2T目に展開を行わなくても、3T目にスムーズにクロックを形成できる。
ようなハンドの可能性が高いでしょう。
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これらを踏まえて、
コメント
ジャッジ~~~!
…
失礼しました。「仕事終わらせたからカウンター乗せるより何かカード使わせれれば良いだろう」くらいで動いているからいつまでも勝てないんですね…参考にさせていただきます。